「キネトスケイプ(Kinetoscape)」は、VR空間で顧客との「商談」を行えるアプリケーションです。
VR内で多人数が同時に参加し、スライドや動画、3Dモデルなどを見ながら商談を進めることができます。
キネトスケイプの特長
多人数での同時体験が可能
VR空間に多人数が同時に参加できます。他の参加者と会話し、指さしなどのジェスチャーでコミュニケーションを取りながら、VR体験を共有できます。不動産モデルルームやショールームで用いると、VR内で営業担当が顧客を案内できたり、家族みんなで盛り上がりながら体験できるため、商談効果が非常に高くなります。
現実に近いかたちで見せられる
自社商品の3Dモデルを用意すれば、VR内に現実同様のサイズ感で再現できます。自動車の外観/内装のサイズ感をリアルに体感したり、住宅モデルルームの中を自分の足で歩き回ったりと、臨場感あふれる体験が可能となります。
運用・展開しやすい
スタンドアローン型VRヘッドセットの採用で可搬性に優れます。VRヘッドセットとノートPC、小型ルーターを持ち込むだけで、会議室がVR空間に早変わりします。営業が持ち運んで客先で体験していただく、というのも現実的です。
また、各自が自宅などからアクセスできるリモートモードに対応。Withコロナ/Afterコロナ社会におけるワークスタイルに広く対応します。
キネトスケイプの機能
スライドの投影
スライド(画像ファイル)をVR空間に表示可能です。既存のPowerPointファイルも変換により表示可能となります。
VR動画の再生
360度動画やVR180動画など、VR系の動画フォーマットに対応します。再生を開始すると、自分や他のプレイヤーがまるで現実の風景に入り込んだかのような体験が可能です。3D立体視の動画を再生すれば、立体感や遠近感も感じられ、さらに臨場感が向上します。
もちろん、通常の2D動画も再生可能。動画を小さなウィンドウとして参加者各自の目の前に表示し続けることもできます。
3Dモデルの設置
3DモデルをVR空間内に配置できます。3Dモデルにはインタラクションを付与できます。例えば自動車の3Dモデルであれば、ドアに触れたら開いてインテリアを見られる、ボンネットを開けてエンジンを見られる、等です。
シーンの切り替え
周囲のVR空間そのものを切り替えし、全く別の空間へ移動することが可能です。インテリアや建築物、都市計画などのプレゼンテーションの際には、相手にそれらを実際に「体験」してもらうことが可能となります。
スタンドアローン型VRヘッドセットにによる手軽な運用
ケーブルが一切存在しないスタンドアローン型VRヘッドセットを用いるため、非常にストレスの少ない体験が可能。
コントローラー不要、手指で操作
Oculus Questの最新機能であるハンドトラッキングに対応。VRヘッドセットに内蔵されたカメラが手の動きを検知することで自分の手がVR空間内に出現します。手を使って任意の位置をポイントしたり、スライドを操作したりとあらゆる操作が可能なため、わずらわしいコントローラーが不要となります。
自由な移動
参加者は、現実空間と同期したVR空間の中を自由に、自分の足で歩き回ることができます。例えばVR空間で自動車の3Dモデルを表示した場合、前方から見るのも、後方から観察するのも、または扉を開けてインテリアを覗き込むのも自由です。
オフラインモードで信頼性を担保
ネットワークが切れてオフラインになってもプレゼンテーションを継続できるオフライン(スタンドアローン)モードを用意。他の参加者は見えなくなりますが、各自VR空間にはログインを維持でき、自分自身の操作でページ送り等が可能となります。この状態で各参加者がホストの指示で操作すれば、VR体験を継続できます。
ミニマムなデバイス構成
多人数同時体験の場合は、人数分のVRヘッドセット、ネットワークサーバーとなるWindows PC、ルーターなどのネットワーク環境があればOK。
オフラインモードであれば、人数分のVRヘッドセットさえあればOKです。VRヘッドセットだけをクライアントに送付し、Webミーティングで指示を出しながら体験してもらう、というリモート運用も可能です。
活用例
導入事例
ブランズシティ湘南台
「ブランズシティ湘南台」は、東急不動産株式会社、相鉄不動産株式会社、日鉄興和不動産株式会社の3社が開発する新築分譲マンションです。
キネトスケイプを用いて制作されたブランズシティ湘南台のVRモデルルームは、3D CGで構築されたモデルルームを、家族連れなど複数名で一緒にVR内見できます。
RICOH BUSINESS INNOVATION LOUNGE Tokyo
RICOH BUSINESS INNOVATION LOUNGE Tokyo(RICOH BIL Tokyo)は、株式会社リコーの「はたらくの未来を共に考える知的創造空間」です。新しい技術と、それによる新しい働き方を体験することを通じ、DX(デジタルトランスフォーメーション)に向けた「共創」を推進しています。
RICOH BIL TokyoのショールームをVRで拡張。インテリアや小物のひとつひとつまで現実に忠実に再現されたVR空間で、現実を超えた体験をお楽しみいただけます。
RICOH BUSINESS INNOVATION LOUNGE Tokyo
PLAZA21 大阪
凸版印刷株式会社のショールーム「PLAZA21 大阪」の一部をVR化。VR内でプレゼンや商談が行なえます。巨大スクリーンに「変形」するモニターや、住宅ショールームにワープしての体験など、キネトスケイプのポテンシャルをご体験いただけます。